1.はじめに
エアプランツにはよく、「空気中の水分を接種するから水がいらない」「水やりの必要が無い」なんて言葉を見かけますが、日本においては嘘です!!
‟日本においては”というのがポイントで、本来自生している環境のグアテマラやメキシコの森の中であれば、湿度が高く、霧ががっているので、「空気中の水分を接種するから水がいらない」「水やりの必要が無い」といえます。
これを踏まえ、日本の環境ではいかがでしょうか? 山の中では確かに霧がかかることもあるかと思いますが、冬は寒すぎて凍死します。夏は乾燥しすぎてダメです。室内においてはもってのほか。
つまり、日本でエアプランツを育てるうえで、水やりは必須であり、この水やりを的確に行うことでエアプランツを大きく・美しく育てることが出来ます。
2.水やりの方法
(1)ミスティング(霧吹き)
霧吹きのことをかっこよく”ミスティング”と呼びます。意味は霧吹きです。笑
単純に霧吹きでチランジアを濡らしてあげてください。葉がピンと伸び、色も鮮やかになります。
(2)ソーキング
これは水を張ったバケツか桶の中に、チランジアを入れる方法です。
水分を大量に摂取させることが出来ます。やりすぎもよくないので2~3時間程度にしておきましょう。

◆1つ目の最強アイテム
霧吹きをシュッシュシュッシュと手をにぎにぎしていると、慣れない方は腱鞘炎もどきになってしまいます。これは大変な問題です。そこで登場するのが「蓄圧式霧吹き」です!!
強めの水鉄砲のイメージで、持ち手をシュポシュポしてタンク内に圧力を溜め、トリガーを引くと水を噴射します。
おすすめはダイソーの蓄圧式霧吹きです。ただし屋外の使用に限ります笑

3.水やりの頻度
上記の2つの水やり方法について、どれくらいの頻度が良いのか説明します。なお、ここでは夏季・冬季に分け、夏季は主に野外、冬季は室内を想定しています。いずれも関東県内の気候にて説明しますので、あくまでご参考までにお願いします。
(1)夏季
①ミスティング 霧吹きについて
・ほぼ毎日行う
・夕方〜夜にかけて行う
②ソーキングについて
・週に1回程度行う
・夕方〜夜にかけて行う
※いずれも実施後は、風通しの良いところで乾かすこと!
ここでのポイントは「夕方〜夜」に実施することです。関東の夏は、昼間は息ができないような気温、じりじりする紫外線が降り注ぎます。ここにミスティング・ソーキングを実施すると、「水滴がレンズの役割となり、葉焼けを起こす」また、「水分が高温になり、群れを引き起こす」ことが想定されます。
実際に筆者も経験済みで、苦い思いをしています、、、
(2)冬季
①ミスティング 霧吹きについて
・2日に1回行う
・昼ごろに行う
②ソーキングについて
・からからにしてしまった時以外行わない
※いずれも実施後は、風通しの良いところで乾かすこと!
ここでのポイントは「昼」ごろに実施することです。朝夕は関東もなかなか冷え込むので、避けるのが良いでしょう。(エアコンつけっぱの場合は別ですが)
また、ソーキングも水分が冷えすぎてしまうと、株が凍死することがあるので、避けるのがベストです。
◆風通しの良いところ???
チランジアが枯れる原因上位に常にいる「蒸れ」を防ぐために、風通しは非常に大切です。同一箇所が2~3時間、濡れたまま放置しているとそこから腐ってしまいます。
特に夏場は湿度も高いので、なかなか乾きにくいのが現実です。
そこでお勧めの「最強グッズ」がこちら↓↓
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こちらのサーキュレーターは上下左右に首が動くので、もれなく風を当てることが出来ます。蒸れ対策に最適なアイテムです。
私の場合、夏場はベランダでほぼ終日、ファンを回しています笑
あとは単純に、水で濡らした後は、株を逆さまにしてあげるのも良いでしょう。
4.【上級者向け】チランジアの肥料について
「単純な水やりだけでは物足りない」「もっと早く大きく育てたい」と感じたかたは、肥料に手を出すことも検討してみてはいかがでしょうか???
ただし、チランジアはとても繊細で肥料焼けしやすいので、細心の注意が必要です。完全に自己責任でお願いします。
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みんなおなじみハイポネックスです。こちらを薄く、薄く使ってください。
大事なことなのでもう一度、薄く!薄く!使いましょう。
そもそもチランジアは成長がゆっくりです。上記でお話ししたように、自生地では空気中の水分から栄養を得ているため、肥料は栄養が多すぎるのです。
ただ、海外のナーセリーなんかでは、肥料を大量に使い巨大化させたチランジアもあります。パット見で憧れはしますが、肥料が切れると小さくなるので、維持は難しいです。
5.まとめ
最後に当記事のまとめです。
【夏季の水やり】※基本的に外放置
○ミスティング 霧吹きについて
・ほぼ毎日行う
・夕方〜夜にかけて行う
○ソーキングについて
・週に1回程度行う
・夕方〜夜にかけて行う
【冬季のみずやり】※基本的に室内管理
○ミスティング 霧吹きについて
・2日に1回行う
・昼ごろに行う
○ソーキングについて
・からからにしてしまった時以外行わない
※いずれも実施後は、風通しの良いところで乾かすこと!